2003年08月23日
川俣晶の縁側辛口甘口雑記 total 5567 count

外付けハードディスクにライトプロテクトスイッチを

Written By: 川俣 晶連絡先

 とある外付けハードディスク製品の記事を見たときに、ピピッと来る言葉がありました。

アイ・オー、USBバスパワー対応ポータブルHDD

https://www.zdnet.co.jp/products/0308/22/iodata01.html

 特に注目したのは、「ライトプロテクトスイッチを装備した」という部分です。

 もちろん、「PCの電源と連動して電源をON/OFFできる機能を搭載した。」という部分も重要です。ぜひともこの機能をしっかりと装備して欲しいと期待するのは言うまでもありませんが、これは既存の製品でもかなりの数がサポート済みです。

 それよりも問題は、ライトプロテクトスイッチです。

 ハードディスクは、今や、バックアップメディア、保存用メディアとしての役割も担い始めています。大容量化が進んだハードディスクの内容を保存するのに、CD-Rどころか、DVD-R系メディアですら圧倒的に容量が足りません。結局、USBやIEEE-1394で接続するハードディスクに各種情報を保存することが多くなってしまいました。しかし、これは書き込み禁止ができません。かつて多く使った5インチ フロッピーディスクはシールを貼ると書き込み禁止になりました。3.5インチはノッチの移動です。DDSの記録メディアも書き込み禁止できます。CD-RやDVD-Rなら書いたものは消せません。

 しかし、ハードディスクは常に書き込みが可能になってしまっているのです。これは怖いことです。たとえば、データを破壊するバグを持ったソフトが走っている状態で、そのことに気付かず、壊れたデータを復元しようとしてバックアップの入った外付けハードディスクを接続したら、外付けハードディスクの中身も壊されてしまう、という可能性も考えられます。そのような事態を回避するためにも、ハードウェアレベルで書き込み禁止は必要だと思います。

 幸か不幸か、現在私のところでは外付けハードディスクを新規購入する計画はありませんが、次に買う必要が生じたとき、ライトプロテクトスイッチの製品が多数販売されていることを祈ります。